倉庫は買うべき?借りるべき?

2022年3月10日

資材保管や物流拠点など、事業計画の中で倉庫の使用が必要になった場合、倉庫を買うべきか、借りるべきかどちらの方がいいのでしょうか?

お客様の状況や事業計画になどにより、正しい選択は異なってくるはずです。

その選択をする際の参考として、それぞれのメリット・デメリットを解説していきます。

1.倉庫を買うメリット・デメリット

倉庫を買うメリット

使用用途の制限が無い

賃貸倉庫ではなく自社の所有になる為、使用上の用途等の制限はありません。

レイアウトや造作工事など、基本的には自由に設計することが可能です

また、使用していく中で後々違う用途で使用したいとなった場合でも、その都度確認をする必要はなく、自社の思い通りに使用することが可能です。

※勿論、法的に可能かどうかは別の話になります。

・所有期間によって費用対効果が高い

賃貸倉庫に比べて購入段階での初期費用は格段に高額ですが、期間が長くなればなるほどトータルでの支出は少なくなります。

・賃料の値上げが無い

賃貸倉庫の場合、経済状況や近隣相場の変化、貸主都合等の理由から賃料の増額交渉が入る場合があります。

しかし、自社所有の倉庫であればそういった心配は全くありません。

・資産としての価値

自社の倉庫を所有しているということで、会社としての信用性を高めることが出来ます。

また、融資を受ける際に不動産を担保として設定することも可能です。

さらに、経済状況等で価値が高まった際に売却をし、売却益を得ることが出来る可能性や、自社で使用しなくなった場合でも、投資用物件として他社に貸し出すことも可能です。

倉庫を買うデメリット

初期費用が高額

倉庫物件を購入する場合、当然ですが購入費用は非常に高額になります。

物件価格・手数料・登記費用・印紙代・造作費用・不動産取得税など、賃貸倉庫に比べてかかる費用が高額になるのが現実です。

また、1から建設をする場合にはさらに費用が高額になるケースもございます。

・維持・管理に費用が掛かる

自己所有の物件では賃貸倉庫と違い、維持・管理に費用が掛かります

賃貸倉庫では、躯体に関わる修理等は貸主が負担するのが一般的ですが、自社倉庫の場合には自社で修理や修繕を行わなければなりません。

また、固定資産税等の税金や地域によっては町内会費、設備によっては法定点検費用など、多岐にわたり費用が掛かるケースがあります。

移転が困難

自社所有の倉庫の場合、簡単に移転することは難しいと言えます。

法人の事業の拠点としている倉庫では、事業計画や取引先の要望によって必要な広さや立地は変化する可能性があります。

その際に、賃貸倉庫と異なり、簡単に移転することが難しいのは間違いありません。

移転をする場合、他社に売却をするか賃貸に出して賃貸収入を得るようにするのか、または自社で使用を継続しながら別で賃貸の倉庫も同時に借りるのかなど、単純に決定することが難しくなるケースが多くなると思われます。

 

2.倉庫を借りるメリット・デメリット

倉庫を借りるメリット

初期費用が抑えられる

倉庫を借りる場合、契約時に初期費用が契約金として必要になりますが、倉庫を買う場合に比べると非常に安く抑えることが出来ます。

名目として、敷金・礼金・前家賃・保証委託料・火災保険料・仲介手数料などで、目安としては、地域差はありますが1カ月の賃料の5カ月~10カ月分程度が初期費用で必要になってきます。

勿論、入居後、内部の造作や設備投資をしてその分の費用が掛かることもありますが、それは倉庫を買う場合にも必要な経費になると思います。

また、その際にかかった費用や毎月の家賃は経費として計上することが出来ます。

維持・管理に費用がほぼ掛からない

建物や土地に対して、維持・管理に必要な費用は所有者が負担するのが原則ですので、賃貸で倉庫を借りている場合、建物や土地にかかる維持・管理費は基本的に負担する必要がありませんし、固定資産税等の税金を支払う必要もありません。

勿論、契約時に特約条項で定められているものがあれば別ですが、基本的には所有者が負担をするのが原則です。

・移転がしやすい

自社倉庫とは異なり、解約手続きをすれば別の場所に借り換えをすることも可能です。

勿論、新たな物件を借りる際に初期費用は同じようにかかりますが、買い替えの費用を考えればはるかに安く抑えることが出来ます。

倉庫を借りるデメリット

使用用途の制限がある

賃貸倉庫の場合、所有者からの業種や使用用途の制限があるケースが少なくありません

用途の制限によって、特定の作業がその場所では行うことが出来ない、稼働時間の制限によって特定の曜日・時間帯は稼働できないなど。

また、レイアウトの設定や造作等についても事前に所有者の許可を取らなければ、勝手に進めることは出来ません。

その結果、思っていた通りに許可が出ず、妥協をしなければならないケースも出てくる可能性もあります。

・賃料の値上げの可能性がある

賃貸倉庫を借りている期間で特に、更新時などに貸主から賃料の値上げを要求される場合があります。

勿論、その際に借主としても交渉をすることは可能ですが、値上げに応じないと貸さないと言われてしまうケースもなくはありません。

・長期間の賃貸での費用対効果が低い

賃貸倉庫の場合、初期費用については安く抑えることが可能ですが、非常に長い期間賃貸で借り続けると、買った方が安かった、という結果になることもあり得ます。

賃貸倉庫では、どんなに長い間賃料を払い続けても自分のものにはならないので、その点ではデメリットと言えます。

 

3.倉庫をお探しのポイント

倉庫を買う・借りるにかかわらず、事前にチェックが必要なポイントがあります。

お問い合わせをするにも、事業用に強い業者がどこなのか分からないお客様も多いかと思います。

さがそーこでは、お探しの際に役立つコラムも複数、掲載させて頂いております。

また、お客様独自のご条件に合わせてお探しをして、物件資料を直接ご用意することも可能ですので是非一度、さがそーこまでお問い合わせください。

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