貸工場にキュービクルは必要?キュービクル付物件について

2022年3月10日

貸工場にキュービクルは必要?キュービクル付物件について

今回はさがそーこの物件検索条件にもご用意している、キュービクルについて解説します。

キュービクルの基礎知識と共に、キュービクル設備導入のご検討に役立つ色々な情報をご紹介します。

 

1.キュービクルとは

キュービクルとは、発電所から送られてくる6600Vの電気を、施設や住宅で使用できる100Vや200Vの電気に変圧する機器を、金属製の箱に収めたものの事を指します。

正式名称は「キュービクル式高圧受電設備」と呼ばれています。

一般的な呼称としては「キュービクル」と略称で呼ばれることが多いです。

高圧受電設備とは通常、「区分開閉器、断路器、遮断機、変圧器、保護継電器、制御装置、計測機器、低圧配電設備」で構成されています。

単純に言えば、これらをすべて鉄の箱の中に収めたパッケージ商品の事を「キュービクル式高圧受電設備」と言います。

 

設置義務について

電力会社との電気供給契約が50kW以上の場合、つまり電気の使用量が非常に多い場合に低圧での供給では電流値が大きくなりすぎてケーブルサイズが過大になってしまうため、電力会社は高圧での電気の受電を求めてきます。

その際に、電気の供給を受ける側の使用者は、「キュービクル」などを設置して高圧電力を受け入れる必要があります。

 

2.貸工場に必要?キュービクルのメリット・デメリット

貸借をする予定の貸工場・倉庫に、キュービクルの設置が必要なのかをご検討頂く為に、キュービクルを設置した際のメリット・デメリットを解説します。

メリット

安全性の高さ

金属製の箱の中に機器類を収めているため、小動物等の侵入を防ぐことが可能で、関電や停電などのトラブルを未然に防ぐことが出来ます。

また、開放型の受変電設備に比べて風雨や外気、日射などへの耐久性も高いと言えます。

②設置の容易性

設置については、製造工場から出荷される際に、1面~3面に分割されて運搬されるため、

施設内に搬入し据え付け後、分割箇所の接続をするだけで完成品となります。

その為、開放型の受変電設備よりも工期の短縮が可能です。

③設置面積の軽減が可能

開放型の受変電設備に比べて、狭い場所にも設置が可能になります。

敷地内の有効スペースを極力使用することなく、設置が可能なため、コストパフォーマンスとしても有効的と言えます。

コスト削減が可能

キュービクル式高圧受電設備を導入・設置した場合、電力会社との契約は、高圧受電契約となる為、電気料金が1kWあたり13~17円となります。

ちなみに一般家庭で多い低圧受電契約の場合、1kWあたりの電気料金は20~30円になります。

デメリット

収納の大きさの限界

メリットとして狭い場所にも設置可能と解説しましたが、そのコンパクトさゆえに、内部に収納できる機器にも限りがあります。

一般的には、1000kVAを超える機器の収納は困難と言われています。

定期的なメンテナンスが必要

キュービクルを導入している場合、月次及び年次の点検が必要となります。

賃貸物件の場合、借主での負担が一般的となりますので、その部分のコストを計算に入れる必要があります。

 

3.貸工場や貸倉庫において、どのような物件にキュービクルはついている?

ここまでキュービクルの意味や、メリット・デメリットについて解説をしてきましたが、キュービクルが設備として、または残置物としてついている物件とはどのような物件でしょうか。

まず、キュービクルが付いているということは前業種での電気使用量が通常よりも多かったということになります。

基本的な考え方としては、工場や倉庫の規模が大きくなればなるほど、キュービクルが附帯している可能性は高くなります

具体的に言えば、製造工場やオフィスビル、大型の物流センターや商業施設などには通常、キュービクルは附帯しています。

また、規模が小さな物件でも、特殊な使用用途で、大量の電気を使用していた場合などではキュービクルが付いているケースもあります。

ただ、賃貸で物件を借りる場合、基本的にはキュービクルは自社で用意しなければならないケースがほとんどです。

 

4.電気の使用量が多い場合にはキュービクル付き物件がおすすめ

お客様の使用用途によりますが、電気の使用量が多い業種で工場・倉庫を稼働する場合、キュービクル付物件がおすすめです

メリットの部分でも説明させて頂いた通り、高圧受電の場合、電気使用量は非常に安くなり、コストダウンに繋がります。

そもそも、50kW以上の電力を使用する場合は、高圧受電にしなければならないと解説しましたが、その際にキュービクルが付いていれば初期のコスト自体も抑えることが可能です。

自社で1からキュービクルを設置する場合の費用としては、電気使用量によって約200~1000万程度かかってくると言われています。

さがそーこでは、キュービクル付きの物件に絞って検索することが可能です。

また、直接ご連絡を頂ければその他のご条件も含め、用途に合わせたお探しそすることも可能ですので是非一度、さがそーこまでお問い合わせください。

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