板橋区は、大部分が農地や雑木林でしたが、江戸時代に荒川や新河岸川を使った都心への水運や中山道と川越街道という主要な幹線道路が走り、中山道には板橋宿、川越街道には上板橋という宿場が設けられ、交通や物流に多く貢献していました。その後、環状六・七・八号線、首都高速五号線などが整備され、高島平にはトラックターミナルが造成。こうして今では板橋区は物流の一大拠点となっています。 また、板橋区を代表的する産業として、地場産業の伸銅をはじめとする非鉄、工業甲種特別地域指定後に集積してきた化学、光学をはじめとする精密機械の製造です。その中でも光学は軍の需要が高かったため、戦時中は工場の膨張し、終戦とともに膨張した工場が解散・縮小したことにより、その技術者たちが区内に数多くの工場を立ち上げ、板橋区の地場産業としての地位を築きました。戦後から現代にかけて、精密・光学機器や印刷関連産業をはじめとする工業集積が形成されています。そのため板橋区では都内でも多く貸倉庫・貸工場があり、アクセスも良いことから隠れた人気物件が多いです。